神として、類まれな資質を持っていたのに

ミトラは、優しすぎた。
ヴァルナは、あまりにも一所懸命で生真面目すぎた。
ゼウスは、人を愛しすぎた。

多分、人間たちを、支配するには。



これは、一神教の神に敗れた、多神教の神々の、物語。
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◆ Introduction No.1 ◆ 

◆ Introduction No.2 ◆
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紀元前3000年。メソポタミア。
人類初の都市国家と高度文明を建設したシュメル人とその神々は、それらを維持するため、神を頂点とした超合理化システムを創り上げる。
― プリーストキング・システム ―
通称、神のシステム。各都市国家神を、王に。
彼らに仕える人間の長を、副王に。
神の下に、客観的な法の支配と、官僚制を敷く。
これにより、男女とも、たとえ異民族であっても、その土地に住み、その土地の神と法に従う限り、生きる権利と自由が与えられ、恒久平和が続く…ハズだった。




■第1章(BC.2000年〜BC.1400年頃)■


Traveler's 1 ゼウスとミトラの道中記。インドヨーロッパ語族がまだ貧困で弱小で自由な遊牧生活をしていた頃。
Traveler's 2 シュメルの惨事。敗戦し、主権を奪われた神々は、諦めと退廃の中、苦しい隷属の日々を送っていた。
Traveler's 3 アナトリア高原にたどり着いたゼウスは、神界ルール違反を承知で、人間にある武器を与えることを思いつく。力で得たものは力で滅ぶと、ミトラは止めようとするが…
Traveler's 4 ......
Traveler's 5 ......
Traveler's 6 ......
Traveler's 7 ......
 


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