眩しくて、甘ったるい、真夏の午後。

いつもの甲板で、
昼メシ終ってすぐだってのに…
さっきから、


……バタバタ…ドタドタ……ギャーッハハハ……バーカ!!……んなーっはっはっ……


あァ…
うっせェよなァ。昼寝してるおれの上、てめェら、これで何回飛び越えた?

ウソップとルフィの奴が…ガキみてェに追っかけっこして跳ね回ってやがる。何か…アレだな…
ルフィがウソップの「実験用」の何かを食っちまったんだな。それでウソップが追いかけて…
そのうち鬼ゴッコになっちまって…

…あァ…いつものこった…

それを、おれァ、いつ、足や腹や刀なんか踏まれたりすんのかと、
ヒヤヒヤしながら薄目、開けては眺めてる。

ホントはイイ感じの揺れと、照りつける太陽の温度で、ウトウト眠りてェんだけど……


やーい、来てみろ、バカルフィ!!
よォし行っけェーっうはははーっ!!
ぎゃーっ飛ぶなてめェバケモノーっ!!巻きつくな船、壊れるーッ!!


………刀、も少し……よけとくか。
なんか、こっちまでルフィの手足が飛んできそ…

…んん?……


「?」


伸ばしたおれの指先に、ぶつかったのァ……刀じゃなくて……ヒヅメだった。


起き上がるのも面倒だから、おれは寝転んだまま視線だけ上げてる。

なんだ…。コイツか…。
ぐてーっと大の字になってる……ぬいぐるみみてェなトナカイ。

いつから隣で寝てたんだ?……ま、いいけどよ。
まるで…くたばっちまったみてェに気配がねェから…気付かなかった。

………。

「どォでもいいけど暑いだろ」
「うん〜…」

「真夏も毛皮着てんじゃキツイな」
「うん〜…」

「夏島の気候に入ってから、舌出して、目ェ回してばっかじゃねェか?お前…」
「うん〜……」

「キッチン行って頼みゃ、何か冷たいモン出してくれるぜ。コックが」
「うん〜……」

………………。

くたばりかかったみてェな返事だなァ。ホント、大丈夫かよ?コイツ…

……なんて…思っていたから、

おれは、つい…前々から気になってたコトを、聞いちまった…。


「………お前、ホントに良かったのかよ?アイツ、強引だからよ…」
「エ?」


そう言ったら、
はじめて。
毛皮がこっちを見た。
でっかい目ェあけて。

それから。
てめえが、この船に乗って良かったのかどうかって聞かれてるのに気がついて、

「うん」

と笑った。

角を、太陽に向けて、急に元気になったみてェに、ニコニコした……。

「おれさ、海に出て、海賊になるの夢だったんだ。ずっと憧れててさ…」
「ヘェ……そっか。憧れか…」
「ゾロは?ゾロも、海賊やるの、夢だったんだろ?だから海賊やってんだろ?海賊って…すげェし、楽しいモンな!」

「………いや、おれは……」

おれは……

んん……そう逆に訊かれると…よく…わかんねえな。
別に、おれの夢は…立派な海賊になることじゃあなかったし。
今でも…海賊好きで海賊やってわけじゃねェって気がするし…
…だから…
コイツをムリに、海賊に勧誘すんのも、どうかと思ってたんだし…まァ本人やりてェなら、なにも問題ねえけどよ。

…隣のトナカイは、やっぱり嬉しそうに話してる。

「なぁ!ゾロも、ルフィにスカウトされたんだろ?やっぱ、嬉しかったか?」
「んん…どうかな」
おれは…また少し、考え込んだ。
「スカウトってより…脅迫だったからな」
「きょ…脅迫されたのか?!」
「あァ。脅されたうえに、拉致られて、手篭めにされたってカンジだな」
「てっ………………てごめって…何だ……?!」

あ?あァ…そいつは、まァ……なんだ、あんまり気にすんな。

「じゃあ、ゾロは、ルフィにダマされて、海賊にさせられたのか?!」
「あ?……いや」
今度は、おれも、はっきり答えた。
「べつに…騙されたわけじゃねェんだ。アイツは…いつもあんなだからよ」


いつも…あんなだから…よ…


アイツがあの…スモーカーって海兵野郎を助けたことだって、アダにならなけりゃいいって…おれはずっと思ってた。
べつに…例え、そうなったところで、アイツは、
どう変わりもしねェんだろうけど。
あの野郎を助けたことで、万一、おれ達の誰かが殺されるようなことがあったとしても。
アイツが…助けた、その事だけは、絶対ェ後悔するハズねェって、
……おれァ、そう思ってるけど。

だけど…おれは…

そういうのァ…イヤだったんだ。

だってよ、誰かが死んだら、アイツはきっと…
きっと…悔しくて悔しくて…
世界の終りみてェな有り様で、暴れて泣くだろうから。
アイツが、アイツ自身の選択で、そんな思いするとしたら、おれは何だかとても……嫌だった。


はじめてアイツに会ったとき。

おれらは、会ったばっかりだってェのに、もう一緒に…どこへ行くとも知れねェ小舟に乗っちまって。でも結構、楽しくて。
舳先に陣取ったアイツは…ずっと海の先ばかり眺めてて。おれは…帆柱によりかかって…やっぱり今みてェにウトウトしていて…
そう、ありゃ、ちょうど、でっけェ満月の夜だった。

青白い月を眺めながら…まるで何か、思い出したみてェに、アイツが…言ったんだ。

「なァゾロォ…」
「あァ?…なんだよ」
「なーんかよー。世の中、悪ィウソつくヤツばっかでよォ」
「……あ?」
「おれってば、しょっちゅうダマされんだよなァ」
深夜の告白みてェな静かな声に、おれは……どう答えようか一瞬、迷ったが。
結局、思ってたまんまに言っちまった。
「あぁ…てめェは、そうだろうな」
「うん」
ヤツは、存外、素直に頷いてる。
それから、
すぐに、
「でも、お前は、もっとダマされやすいヤツだナァって、おれ、思ったよ」
「あァ!?」

「海賊狩りのゾロってのァ……コイツ、強ェのに。このまま、ほうっといたら、人にダマされて死んじまうんだなァ…って思った」

…ヤツは、やっぱり月を、眺めてる…
おれは当然、言い返した。

「てっ…てめェにソレ言われちゃァオシマイだぜ」
「うん、そうだ」
意外に、強い声だった。
「だから、さ」
「あ?」

「だから、おれ、お前を仲間にしようって決めたんだ」

そう言って、おれのほうに落とした視線は…
びっくりしちまうほど、マジメなカオで。

ホメられてんだか。ケナされてんだか。よくわかんねェけど…やっぱり…声すら真剣で。おれは…ちょっとだけ息を飲んだ。

「二人でいりゃあ、ダマされて死ぬ確率も、ちったァ下がるだろうしさァ」
「そうかね」

あんまし…そんな気はしねェがな、とは思ったが。
ま、とりあえず、ここは、そういうコトにしておくか、
とも感じはじめてたおれに…
今度は、ルフィが、ニカッと笑った。

「おれ、な。悪ィ奴っていわれてるヤツが好きなんだ」
「お前…変わってんな」
今度は、おれも即答した。
「そうか?」
「そうだろ。悪党が好きなんざ…」
「悪ィ奴が好きなんじゃねェぞ?悪ィってウワサされてるのに、ホントはそうじゃねェってヤツが好きなんだ」
「へェ?なんで?」
「おれ、ゴムだからさ〜。はじめて見るヤツらは、みんな、おれのコト気味悪ィって言うし…。…シャンクスはあんな、すげェ男なのに、海賊だから悪ィ奴だって。そばに寄るなって…みんな言ってた…。海賊になんかなると、みんなにキラワレちまうんだって村長さんも言ってたし。でも、おれさ、海賊なりたくてさ…」
「………」

ヤツは、また…
月を眺めてる。

「あのな…」
そうして、何か大事なコトを思い出したみてェに呟いた。
「マキノさんも、村長さんも、村のみんなも、全然、悪くないんだ。みんな、おれに優しかった。イイ人達なんだ。でも…」
「………」
「おれとは…何か、違ってたンだ…」

何か…一番大切な事が…どうしても…違ったんだ……。

そう呟いたヤツの瞳は…昼とはまったく違う…
雫みてェな何かを浮かべてた…

「……お前。もしかして…それ、悲しかったのか?」
「ん?……んん……」

しばらく、ルフィは考え込んでる。それから、
「よく、わかんねェ。でも、おれ…」
いきなり、また、こっちを振り向いて、

「おれ、お前が好きだっ」

めいっぱい、笑った。

そ…
そう来んのか…。

けど…
こっちが照れるのも忘れちまうほど…迷いなんざ、これっぽっちもねェツラだった。

「おれさ、仲間にすんなら、一番はじめのヤツは、絶対ェ、おれと似た奴にしようと思ってたんだ」
おいおい…って、おれはすぐに反論した。
「似てねェよ。おれとお前じゃ」
「いや、違うぞ、お前。似てねェけど、似てるんだよ!!」
「なに言ってんだよ…」
「おれと、同じくれェ強くって。でも、世間じゃ、すっげェ悪ィ奴だって言われてて…でも、ホントはすげェイイ奴で……ホントに悪ィヤツにゃ逆にダマされて死んじまいそうな……」
「だからよ、お前、それ、ホメてねェだろ」
「ホメてなんか、ねェよ!!おれは、お前が好きだって言ってるだけだ!!」

「………」

コイツの…思考パターンは…よく、わかんねえが…。
でも…。

たぶん、

悲しかったんだろうって…思った。

コイツが、自覚してっかどうかは知らねェけど。

なんか、すごく長ェこと…独りで、
淋しくて、
誰もわかってくんなくて、
たった独りだけ、みんなと違っちまって…

それが悲しかったんだろうって…思った……。

わかんねェけど…
それだけは…おれにも、よく、わかる気がした…。


…………。


それから、しばらくして。次に仲間を集める段になったら、今度は、巧妙なドロボーか匠技っぽいウソつきが良いって言い出しやがるから、
おれは…やっぱり舳先に乗ってるルフィのヤツに、
「ヘェ?あとァもう似てなくともいいのか?」
って言ってみた。
そしたら…
ヤツは、また少し考えながら、
「んん…いや、お前、悪ィ奴みてぇで実はイイ奴ってトコは一緒だ。けど、巧いウソつきとか、ダマされる前にダマせる奴は必要だ


ワケわかんねえコト言い出しやがった。…あ…いや、まぁ、コイツの言うこたぁいつもよくわかんねェんだけどよ。
まァしかし…自慢じゃねえが、おれは、ウソもつけねェし…ドロボーも苦手だ…。

「いや、だからだぞ、ゾロ」
「はァ?」
「おれもおまえも、ダマされやすいじゃねェか。だから、もっとダマせる奴が、一緒に居たほうが、絶対、いいんだ」

はーん?…何か…わかった気もするが。要は、おれ達の足りねェ部分を持ってる奴ってことなのか…
けど、じゃあ、やっぱ…
「おれらとは違うな。そいつらは。とりあえず似てねェよ」

そしたら、ルフィのやつは…

「ああ」

太陽みてェにキッパリ笑った。
「ああ。いいんだ」
「なんで?」

「お前を、一人、見つけたから。それは、もう、いいんだ」

んなっはっはっはっ。

……て。
楽しそうに笑うよなァコイツは…。

ほんとに…楽しそうに笑うんだよ…ルフィのヤツは…

そーいや、ルフィに会ってから…
おれァ…あんまし殺さねェな…。と、おれは、ある日、気が付いた。
前は…絶対ェ殺っちまってた。でも…今は、倒すけど、そんなに殺っちゃいねェ。

なんでだろう。

殺る必要…なくなったのかもなァ。

ホントは…

おれだって…ずっと独りで、怖かったのかもしんねえ…。
…生き残るにゃ、絶対ェ相手を殺んなきゃなんねェって…思ってた…。
それしか…なかった…。
手ェ抜いたら…少しでも気ィ許しちまったら…そしたら、おれが殺られちまうから…だから…必死に…相手…倒して…
殺る前に…殺るしかねェって…だから…

いつだったか。またアイツと、メリー号の甲板で、二人だけで話したときに。
あんまり、アイツが…おれのこと、好きだ好きだって、抜かすから、言ってやったことがあった。

「はっ、魔獣だぜ?おれァ。世間じゃ、おれをそう呼んでるし。そりゃ間違っちゃいねェ」

でも、アイツは…笑って頷いただけだった。

「ああ、わかる」
「どうわかんだよ」
「だって、お前、戦うとき、ちゃんと人殺しの目ェしてる」
「………」

ルフィは、重ねて、笑った。
「だから前も言ったじゃねェか。おまえ、それで悪ィ海賊狩りって言われてるんだろ?でも、それでも、いいんだ。いいんだよ。……それで、いいんだ」
「………」

おれは、ちょっと絶句しちまって…ただ、バカみてェにコイツを、ぼんやり眺めてた。

たしかに…
この船には…その後も、
ヤツの趣味にそって、泥棒だの、ウソつきだの。見事に、ロクでもねェ肩書きのヤローばっかそろいやがったが。
みんな…根はイイ奴らだった…

……それから、しばらく経って。ようやくメリー号の操舵にも慣れてきた頃、
ありゃそうだ…バラティエへ向ってる途中だった。
また、夜んなって…二人でいるときに、
アイツが、
今度は、ぜってぇコックが欲しいって言いだしやがったから…

「じゃあ今度は、どうすんだ?また悪ィコックを探すのか?」
って、からかってやったら、

「そうだな…」

ヤツは、珍しく考え込んで。
それから、
星ばっかりの夜空を見上げて、

「今度は…悪ィ奴…って言われてなくとも、いいかなァ」

そんなコトを、おっきなタメ息みてェに、空に向って吐き出した。

「なんだよ。もう、飽きたのか?」
「んや。そりゃ違うぞ、お前」
「どう違うんだよ」

「わかんねェけど…」

珍しく考え考え、
ルフィが呟いた。

「なんかもォ…大丈夫な気ィするから」

ホントに…そんときばかりは…。いや。いつも、いくつなんだかわかりゃしねェって思うんだが…。
こんときばかりは、トシ相応に見えた気がした。
おれは…なんとなく…ずっと、ひっかかってたコトを…

詫びた。

「その…悪かったよ。まえ言った…海賊が外道ってのァ…しかし…」
「いいよ。べつに」

ヤツが、下を向いて、笑った。
ムギワラ帽子に隠れて表情見えねえのに…笑ってるって…なぜかわかった。

それから、一気に、顔を上げて。やっぱり…何の迷いも…ねェツラで。
すっきり晴れた、台風の後の青空みてェな瞳で、まっすぐおれを視て、そう言った。

「おれ、な。お前にキラワレねェ海賊になるよ」
「あァ?」
「お前が、心から、大好きだって言える海賊になるよ」
「だから、おれァ海賊が好きなわけじゃあ…」

言いかけて。おれは…つい黙った。
コイツの瞳が、あんまり、一直線で、綺麗だったからかもしんねェ。

まァいいか…。そう…思った。


海賊は、今だって別になりてェ職業ってわけじゃねェけど…
でも、コイツについてきたことにゃ後悔なんてしてねェし。これからだって、しねェだろう。

あいかわらず…海賊自体は…あんまし好きじゃねェんだが…。でも、この船、けっこう居心地いいし……それに…

それは…

たぶんアイツがいるから……。







今も、キッチンのほうからルフィの声が聞こえる。
空が青い。
トナカイが、いつのまにか起き上がって、おれを覗き込んでいた。

「どしたんだ!?お前、カオ赤いぞ!!もしかして…病気か!?」

「ア?…ち…違…」

慌てて、おれは言い返してる。でも…

「………病気かなァ…ちょっと自信ねェな…」

キッチンのほうから、やっぱりルフィの声が聞こえてる。
自分がオヤツの肉食うのが先か、ゾロを起こしてくるのが先か、選べって…コックに二択モンダイふっかけられてる。
どうせ…食後からすぐ、肉、肉って、あんまりアイツが、うるせェから、あしらうためにコックが言ったに違いねェ。

けど、すぐに大声が、ここまで届いた…

「肉は食いてェがァ!!ゾロはもっと好きだァッ!!」
「あのバカ…」

ナミのサンダルが、甲板を通りすがりに、おれに言葉を投げていく。
「あんた、ああいうの聞いてて…愛想尽きてこない?」
「………もう慣れた」
「あ、そ…」

じゃァよ…、と、タバコくわえた、落ち着いた声が、またルフィに出題した。

「ゾロは、今、この船の上に、いません」
「えええええっいねえのか!?なんで?!落ちたのか!?それとも前の島に忘れた!??ンなハズねェぞ!!!」
「いいから、聞けよ。たとえばのハナシだ」
「なんだ、タトエバか」
「そしたら、おまえは、どうするよ?肉食う前に、あの迷子野郎を探してこれるか?」
「なんだ、また、そういうモンダイか」

ヤツが、盛大に、笑った。

「大丈夫。心配ねェよ。おれ、1キロ先でもわかるから」
「あ?」
「たとえば、ゾロが変装してたって、一番先に、見えるんだ!だからハラ減る前に、す〜ぐ見つけちまう!」
「はァ?なんだ、そりゃ。……むちゃくちゃ根拠とかねェだろ」
「コンキョなんて、いらねェよ!!」
「じゃァ野生のカンか?」
「おう!野生!野生!!」
「じゃァ、そのカンで、あの寝坊ヤローを起こしてこい」
「おう!」

ドタドタと…足音が近付いてくる。


「ゾ〜ロ〜!!!メシーっ!!ん!?違った、オヤツだーっ!!」

アイツが…叫びながら、走ってくる。真夏の陽射しよりも、もっと明るく笑ってる。


海賊なんざ、海の悪党集団だ。極悪ヤロウの集まりだ。
メイワク以上のモンじゃねェ。
そう思ってたってのに。


そう…思っていたのに。

おれは…今、
たぶんカイゾクに憧れてたトナカイ以上に、この船が居心地いいって思ってる。


おれは…

海賊が好きになっちまったんだろうか?


いや?やっぱり…違うか。

アイツか

アイツノコトガ……か…


走ってきたルフィが、おれに跳び乗って、その勢いでキスをした。
おれは…今度は、正真正銘、真っ赤になっちまって…
チョッパーが隣で腰抜かして、

ルフィは…無邪気に喜んでいた…

「ゾ〜〜ロ〜〜!!一緒にメシ食おー!!あ?違う、オヤツだっ!!」

明るい声が…青空の彼方まで突き抜けてる。今日も、おれは…この場所が好きで…
信じらんねェほど…大好きで…
ずっと、この船に居てもイイよなァ…て…ガラにもなく思っちまってたりしてて…

そんな、おれに…また、ルフィが…
まるで飛んできたカモメみてェに、キスをした…。

それは…
青い空、眩しい太陽、鮮やかな未来の…味がした。

◆Fin.◆